顧客ずらしの妙
【今日の時事オピニオン】
今日も1つの時事問題をピックして書いていきます!
♦︎エイベックスが花火大会やラーメン女子博で見せる“顧客ずらし”の妙
エイベックス・グループ。浜崎あゆみや倖田來未、AAA(トリプル・エー)など人気アーティストを多数抱え、1600億円超の売上(2017年3月期・連結)を誇る、言わずと知れたエンタテインメント業界の会社。
音楽がネット上で実質フリーで聴ける状態になっているし、live動画等も無料でYoutube等で見れてしまう。こんなCDがなかなか売れない状況下でどのような取り組みをやっているんだろうかとずっと気になっていました。そこででてきたのが「顧客ずらし戦略」でした。
「スキル等を含めた自社の本質的なアセット(資産)」を点検し、それを基点にして、振り向ける先をちょっと「ずらす」だけで、「新たな何かを(無理に)得る」必要はなく、新しい顧客を獲得できる。それが「顧客ずらし戦略」の基本概念だそうです。
このニュースで気付いたことは
①音楽が気軽に聞けて、SNS等で今まで以上に私生活etc の情報をキャッチできることで、ある種「距離が近い存在」になりつつあるのかなと。生で聴きたい・見たいという心理がはたらく。このことでいままで経済圏の中心だった「CDを買う」というところを飛び越えて、ライヴへと需要が移ってるということ。
②エイベックスは外注していたライヴ事業を自前化し、レーベル、マネジメントとの三本柱を形成。その中で音楽業界以外にも参入している。うまく自分たちのアセット(資産)を理解し違った形でユーザーに価値を提供していくことは可能であるし今後もそういった企業が増えるであろうということ。
最近では「あの会社がこの業界に参入!?」というニュースをよく聞きます。
当たり前ですが、時代が変化するように、企業としても変化が必要なんだなと、感じました。